専門チームが課題解決・サービスレベル改善を全力サポート

ｄショッピング」のサイト内検索エンジンとしてアピリッツの「AdvantageSearch」をお選びいただいた理由をお教えください。

金子：「AdvantageSearch」は、「ｄショッピング」で導入する前に、オールアバウトライフマーケティングが運営しているECサイト「サンプル百貨店」にすでに導入していました。こちらでの実績が大きかったため、「ｄショッピング」にも導入した次第です。

最初に「サンプル百貨店」での実績があったのですね。こちらへの導入経緯を教えてください。

金子：もともとは「サンプル百貨店」のアプリ化でアピリッツに仕事を依頼していましたが、アピリッツから「開発だけでなく検索エンジンについても提案させてほしい」と打診を受け、そこで「AdvantageSearch」を採用してみたところ、検索経路からの売上パフォーマンスがきれいに上昇しました。よいツールだなと評価していました。

「サンプル百貨店」に「AdvantageSearch」を導入した時期は、SKU数が一気に増えたタイミングでもありました。何十万単位にまで拡大したSKU数やサイトの成長と「AdvantageSearch」の導入の足並みが揃っていたのは、良かったことだなと思います。

7年に渡るお付き合いで信頼を積み重ね、今回お話を伺う「ｄショッピング」にもご導入いただきました。ですが、初動は非常に厳しいスタートだったと伺っています。

金子：はい。当初、「ｄショッピング」のインフラ規模と「AdvantageSearch」のサービスレベルの間には、アンマッチな部分がありました。ただ、そこからのアピリッツの巻き返しにはとても満足しています。専門チームを編成していただき、課題をひとつひとつ潰し、サービスレベルが改善されていきました。「ｄショッピング」のサイト特性も変わったと思います。

アピリッツには会社を挙げて取り組んでいただいたので、ありがたかったです。

小宮山：アピリッツの対応でとくに印象深かったのは、本やCDといった著作物を取り扱うようになったタイミングですね。密に対応いただけたと思います。

アピリッツ若木：本やCDにまつわる40万のSKUが一気に投入されたため、こちらのチームでも気をつけないといけないと判断して、オールアバウトライフマーケティングさまと共に検索エンジンのロジック改善に取り組みました。

また、ロジックを調整するだけで、すべてが解決するわけではないので、データの整備や、新しい識別フラグを取り入れていただくなど、オールアバウトライフマーケティングさまの開発チームの皆さまにご協力いただきました。

金子：そうやって一緒に取り組んだ改善が功を奏して「ｄショッピング」でのパフォーマンスが向上しました。この結果は高く評価しています。ですから、後続サービスである「dショッピング ふるさと納税百選」や「ｄ払いサンプル百貨店」でも「AdvantageSearch」を採用しました。

検索の精度向上のためにも、定期的なキーワード分析やロジックのチューニングも実施いただいていますね。どのように感じていらっしゃいますか？

小宮山：22年度の年間計画は、「KPI」と、そのKPIを上昇を実現する「打ち手」をアピリッツと一緒に考えました。

アピリッツ若木：毎週おこなう定例で「次はこういうことをしましょう」と策を練っていきました。

どんな施策に取り組みましたか？

金子：季節に合わせて検索の重み付けを変えていく調整がよかったですね。たとえば、「バレンタイン」というキーワードは、毎年1月くらいになるまで検索されません。そういった季節のイベントと結びついた商品については、検索クエリを前もって読み込んで検索表示の優先度の調整をしました。

アピリッツ若木：「バレンタインや母の日の時期に検索され、よく購入された実績のある商品は、検索上位に表示されやすくする」といった調整を行いました。

小宮山：ロジックのチューニングに加えて、機能の活用も進めています。「AdvantageSearch」は機能も多いので、私たちだけでは使い切れない機能もアピリッツと相談することで活用でき、試行錯誤しながら前進できているなと実感します。

アピリッツ若木：他にも、商品一覧画面に検索窓を常に表示することですとか、「もしかしてこのワードですか？」といったふうにお客様にセレンディピティを与えるような仕組みをアピリッツからご提案いたしました。「検索条件をXボタンですぐに消せる機能」も、お客様ごとに自由に変更できます。これも、とてもよい顧客体験につながっていると思います。

小宮山：カテゴリドリルダウンで商品を探すお客様もいらっしゃいますし、サイト内検索で商品を探すお客様もいらっしゃいます。また、「TOPページでは検索しないが、あと一歩の絞り込みを検索機能でしたい」など、さまざまなお客様のニーズがあり、うまくご活用いただけているようです。今後も、お客様のご期待に全てお応えできるところまで磨き込みたいと思っています。

今後、どのような点に注力していきたいですか？

小宮山：まず「検索したけれど（本来はあるはずなのに）見つからない」といったことを、さらに改善していきたいです。また、「商品名そのものではないが商品に関連するキーワード」を検索したときに、お客様が求めている商品を正しく提示できるよう、精度を高めていきたいです。

そのためには「ｄショッピング」に参画されるパートナーにもご協力を仰ぐ必要があります。どんなワードを入れればよいのかといった点については、私たちからパートナーへご案内し、支援を続けることで、検索エンジンの本当の力が活かせるようになると思います。

また、パートナー側からの検索エンジンへの要望もあるはずです。そういったニーズを私たちが運用ですくい上げることによって、サイト内検索を磨いていきたいですね。

ECサイトは検索回数に対するCVの比率を気にしがちですが、お客さまは何度も検索をしながら「あれも良い」「これも良い」と「dショッピング」を楽しんでくださっているケースもあります。常にお客さまの視点に立ち、真に「dショッピング」を楽しんでご利用頂けているかどうかを、「検索」の観点から見える化して行ければと思います。

金子：「dショッピング ふるさと納税百選」もスタートしましたし、「サンプル百貨店」も順調に収益を上げています。サービスの特性はそれぞれ異なりますが、同じ検索エンジンを使わせていただいていることによって生まれる良いシナジーを期待しています。